11  国家を動かす者一日本の官僚たちの姿

S(大学1年生)「先生、国家公務員上級試験を受けようと思うんですが、何を勉強

  したらいいでしょうか?」

T(大学の若い教員)「まだ大学に入ったばかりだろう。そんなにいそぐ必要もない

  ぞ。1年生の時くらい、専門以外の本を読んだり、サークルにはいったり、ガー

  ル・フレンドと楽しくあそんだりしたらどうだ」

S「東大法学部のような、官庁に学閥をもっているような大学ならともかく、僕のよ

  うな地方国立大学では、いい成績をとらないとアウトですよ」

T「官僚になってどうするんだ。この間も東大法学部出身の厚生省の高級官僚がわい

  ろをもらってつかまっただろう。エリートでも犯罪をしては何にもならないな。」

S「官僚の仕事って大変でしょうね?」

T「そうだな。幹部候補生のキャリア組は仕事がきついらしい。とくに予算作成期と

  か、国会が開いているときとか、家にも帰れないらしい。『日本を動かしている

  のはおれたちだ』って気があるんだろうな。たしかに法案を作ったり、その執行

  方法を考えたり、かれらは優秀だ。だが、『高級官僚』とかけて『ヒラメ』とと

  く。その心は『上ばかり見ている』。どうも出世志向がつよすぎて、庶民感覚を

  わすれてるんじゃないか。政治家とか、大企業の役員とかの娘と結婚する人も多

  いそうだ。現代の政略結婚さ」

S「でも憧れますね。お金もちで、そのうえ広末涼子みたいな子ならいうことなし」

T「官僚をやって、政治家とくに自民党の議員とコネをつくるのが多い。いけるとこ

  ろまで出世したら、後は国会議員にうってでるか、『天下り』。これでは退職金

  の二重取りだ!おかげで、おれのような貧乏公務員までいっしょにされて、評判

  が悪くなる」

S「先生もつらいですね。奮闘・努力のかいもなく今日も涙の日が落ちる__」

T「公務員といっても、いろいろだ。キャリア組はそのなかでも『超特急』。スイス

  イと『普通』を追い越していく。20代で署長だからね」

S「先生、『高級官僚』とかけて『ジャイアント馬場』ととく」

T「ウンウン、その心は」

S「『つい、態度がデカくなる』......」