つ よ ま る 改 憲 の 動 き を 批 判 す る 

                    

                    鹿大 小栗 実(憲法学)

1、最近の憲法をめぐる動き

(1)財界の動き(経済同友会は「憲法を含む法制全般の総点検」を提

   言

(2)小沢一郎『日本改造計画』(1993年)にみる二つの改憲構想

    _憲法9条に「第3項 平和創出のために活動する自衛隊を保

     有する」を追加

    _憲法はそのままにして「平和安全保障基本法」をつくる

2、読売新聞の「憲法改正試案」(1994年11月3日発表)

その特徴的なところを挙げてみます。

(1)「国民の憲法擁護義務」か「政府の憲法尊重義務」か

  ●前文       ・いまの日本国憲法の前文は「翻訳調」だな

             どと悪口をたたいてきたのだから「自信作

             」かと思いきや。

            ・

            憲法についての二つの大きな考え方のちがい

             「憲法忠誠」(ドイツ)型か、

             「社会契約」(日本国憲法など)型か

  ●第一章 国民主権

  ●第二章 天皇   象徴天皇制の維持、ただし天皇に「国の代表

    権」をみとめる=違憲の現状の追認、「元首化」にちかい

(2)自衛隊の海外派遣をやりやすくするための「憲法改正」

  ●第三章 安全保障 (ア)九条一項はほぼそのまま

            (イ)非核三原則の「憲法化」(?)−しか

            し「持ちこまぜず」は?

            (ウ)「自衛のための組織」の樹立

            (エ)徴兵制の禁止をいれたのはなぜ。

            (オ)「集団的自衛権」までみとめるの?

         さすがに、こっそり削除か(「本」には説明なし)

  ●第四章 国際協力 (ア)「平和の維持及び促進並びに人道的支

           援の活動に、自衛のための組織の一部を提供」

(3)「人権はひかえめに、改憲は簡単に」

  ●第五章 国民の権利義務

            (ア)目玉は「人格権」と「環境権」

            (イ)反対に、なくなったのは「現十八条」

  ●第八章 司法    憲法裁判所の構想┳その政治的機能

  ●第九章 改正    憲法改正の二通りのやり方

              _国民投票

              _各議員の三分の二以上┳(_)主権は

               国民にあるというけれど、(_)最近

               の国会をみてると、これはかなりあぶ

               ない規定だ。

まとめ

  戦後50年、日本国憲法のはたしてきた役割をしっかり確かめよう